(1)天板を切り出します(画像なし)
正10角形を予め書いておきます。イラストレーターなんかが使えれば、線一本ひいてそれを36度回転させコピーペースト。あら端点を結べば正10角形が書けます。別に実寸の物を用意する必要も無いので、現場でA4紙に印刷した正10角形を写し取り、中心から角に向けて線を延長すれば作図出来ます。天板の中心には6ミリの穴をあけておきます。正10角形の大きさは必要な大きさのしてください。大きすぎるのはソリにつながりますので、大きすぎないように。
今回は1.2ミリのラワン材合板980円を使用。切り出しは角度を変えて切る事が可能なノコギリ(名称判りません)をDIYショップの工作室にて借りました。
36、72、108、18、この数字を覚えておくと後々助かります
■写真1段目左端
刃物研ぎ機です。現在前のタイプの天板が取り付けてありますが無視してください。刃物研ぎのとぎ石の内径は7.1センチ。約7センチでよろしいかとおもいます。
対角線が7センチの板を切り出します。中央には6ミリの穴をあけました。天板も同様に。この板がすっぽり刃物研ぎ機の内側にはまります。5ミリ程度の板がよろしいかと思います。
スーパーボンドで天板の裏に貼付けます。中心をあわせるために棒でもさしておきましょう。今回はドリルをさしておきました。
■画像三段目右端
5点に6ミリ穴をあけて、7.5センチ、φ6ミリのネジを立てます。ワッシャーも忘れずに。これは天板と蓋のズレを解消するのと型のクランプを行う物です。天板と蓋がずれていると機械がガタガタ振動したり、危険が伴います。
接着剤が完全硬化したら刃物研ぎに乗せましょう。簡単に中心合わせが可能です。安定した回転を得る事が可能となります。
■画像四段目中央
シリコン型を乗せて蓋を取り付けネジしめすればもう注型可能です。
お好みに応じて硬質スポンジを貼付けたり、ネジ締めの回転数を減らすため、径の大きいボルトなんかをネジの所に貼付けたりすると更に注型効率が向上いたします。
■画像四段目右端
写真右、試作1号機の現状です。この3年で5回ほど作り替えて、データ取りに使用しております。ギミックがある分壊れる可能性を持った部位が多く、作るのにもコツと時間が必要と言う事になります。
写真左が今回作り直したもの。試作1号機のデータを元に、大抵廉価版として作り替えられる事が多いです。コチラ3回目のマイナーチェンジ。壊れる所が少ない。試作1号機と比べ作り易いのがいい所です。
■参考までに
現在運用している自作遠心機の参考画像を用意しましたので腕に覚えのある方は試してください。

天板は10角形。ネジの取り付けのために10角形にしました。

ネジは運用の効率を考え、外側に展開するようにしてあります。

アルミの金具を変形させて、ネジの回転軸を動くようにしてあります。

天板には硬質スポンジを使用し、クランプ圧が均等になるようにしてあります。

遠心機は危険が伴うため、運用中は機械を漬け物ダルの中で使用しております。ふたの穴は注ぎ口です。
■新型センターコア
センターコアを改良しました。
改良点:返しをつける事により、注入時に注入口からキャストがあふれるのを防ぎます。ポリプロピレン板がいらなくなります。



今までと同じ。裏にある穴は中心合わせに使うので、よく計測して開ける事。
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