■遠心注型とは
□注型の色々□
まず遠心注型とは?なんて思う方でこれを読んでいる人はいないと思いますが、注型方法を下に記載します。
◇常圧下での注型
良く雑誌等で紹介される一般的な注型方法で、これをそれなりにマスターしていなと遠心型も作れない基本中の基本です。物によってはこちらの複製方法が適している場合がありますので、適材適所で使い分ける事をお勧めします。
◇加圧注型
ポンプを用いて加圧槽でキャストに圧力をかけながら形成する方法。
◇真空注型
真空槽、真空ポンプを用いて真空中でキャストを形成。真空下でキャストを注入、その後真空状態を解放することにより大気圧により隅々にキャストを行き渡らせる。空気が少ないため混入する気泡も少ないのがポイント。
注射器で液体を吸い込むのと同じ原理です。
◇遠心注型
今回のメイン項目です。円盤形のシリコン型を回転させながら注型する手法。回転しているので遠心力により無理矢理キャストを押し込みます。
◇その他
上記のあわせ技で、真空遠心注型、加圧遠心注型などがありますが、ここではこの話題には触れません。
一概にどの注型方法が一番!と言う事ではないと思います。何を何個ぐらい複製するのかによって使い分けるのがよろしいかと思われます。どの注型方法においても大掛かりになるにつれ機械への投資金額がUPするのは必然です。お金に余裕があれば市販品を使うのがいいかもしれません。ちなみに
真空注型機 30万程度
遠心注型機 15万程度
市販品は上記ぐらいの金額が必要だと思っております。真空中型機は手に入ると思いますが、現在遠心注型機はその需要の低さからなかなか供給がされていないようです。
これを自分で作れば
真空注型機 7万程度
遠心注型機 3万程度
上記金額で私は自分で製作しました。遠心注型機に流用する本体自体を用意するのはとても簡単です。だったら自分で作りましょうよ。