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「自作遠心注型の製作および運用の研究」を目標とします。

実際機械自体はシンプルな構造にすれば1万円でおつりが来ます。問題はむしろ運用にあり。

 

■はじめに

 ある程度GKイベント参加をこなし、まとまった数の複製品を用意する。我々アマチュアディーラーにとって一つの関門であると思う。初めてディーラー申し込みをして、いざイベント当日になっても販売予定数のキットが揃ってないなんて事を体験した事はありませんか?私は初めてWFへ参加した時がそんな状況。あの挫折感と失望感。今思い出してもぞっとします。はじめの頃はタイムスケジュールが読めず、ギリギリまで原型修正、いざ型取りのときにはどれほど複製に時間がかかるのかもわからずに。そして型取り失敗!キャスト混合不全による硬化不良!型からのキャスト漏れ!色々痛い思いを経験しました。

 ある程度慣れてくるとどうも雑誌等で紹介される複製、量産方法がまとまったキットの数を揃えるのに不向きなのではないか?と言う疑問がわいてくる。そして自分の複製技術の未熟さ、どうしても消えない気泡、社会生活を行いながらゆへの時間的な問題。家族からの苦情。

 選択肢としてでてくるのが業者抜き!しかしながら金銭的問題はいかんともし難い物である。自分で真空注型!いいですね〜私も試しました。がアパート暮らしの私には真空ポンプのあの騒音はどうにも耐えられなく、お隣様から苦情が出るのは必須。せっかく作った真空槽、手に入れた真空ポンプもあえなく倉庫行きという結末に。

 そして最終的にたどり着いたのが遠心注型です。構想から実稼働まで3年!といってもそのほとんどは「考え中」だったわけですが、とにかく稼働させないといけない事態に遭遇し、思い腰をあげて無理矢理稼働にこぎ着けました。
 思っていた以上の成果に驚きながら、データ収集と改良。シンプルである事が最も良いことにも気がつきました。


 今回はイベントに実際参加するため、メカ物90パーツ程度のキットを60セットほど複製をしました。その間に得たデータ、テクニックと微妙な調整方法等の運用方法もふまえて遠心機稼働まで紹介したいと思います。残念ながら私はプロの抜き屋ではありません。問題も沢山あります。私自身も今後経験を積んで行きたいと思っております。

2005.10.01 tomo-3

 

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